老人ホームの費用は大きくわけて「入居金(入居一時金)」と「月額利用料」の2つにわけることができます。入居金は施設入居時に支払う費用で、月額利用料は毎月支払う費用です。入居金は貯蓄や自宅の売却、家族からの援助で支払うことができますが、何より大切な費用は月額利用料です。月額利用料は、入院時などには一部減額される場合もありますが、基本的には終身で毎月支払うことになります。年金や貯蓄などから、余裕をもって資金の計画をする必要があります。
施設によって名称は異なりますが、一般的には入居金や入居一時金といい、老人ホームでは一般的な料金形態となっています。入居金は貯蓄から支払う方やご自宅などを売却した費用で支払う方がほとんどです。入居金は施設の立地や居室の広さ、共用部の充実さ、スタッフの人数(人員)、付加サービスなどによっても異なりますが、一般的な住宅の相場に近い動きとなります。例えば、都内の一等地の場合は入居金が数千万円もする場合もありますが、近い条件でも少し郊外になることにより、ぐっと費用が下がる場合もあります。
入居金(入居一時金) | 0円から1億程度の費用となります。 数年前までは500〜1,500万円の施設が中心でしたが、現在では0円や500万円程度の施設も多く存在しています。 施設によっては入居金を多く支払うことにより、月額利用料をさげることのできる料金プランなどもあります。 |
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入居時償却(初期償却) | 入居時に10〜30%の償却をする施設が中心となります。 例えば、入居金が1,000万円で入居時償却が10%の場合、100万円が入居時に償却され、退去時に返還されない金額となります。 |
償却期間 | 償却期間は、入居時償却以外の費用を決められた期間で償却されていくという仕組みになります。 例えば、入居金が1,000万円で入居時償却が10%、償却期間が5年の場合900万円を60ヶ月(5年)で償却することになり、毎月15万円が償却されることになります。償却期間前に退去した場合は、償却されていない分の料金が返還されます。 上記の場合、入居後3年で退去した場合、残りの2年分である360万円が返還されます。 |
※90日以内に退去した場合は、クーリングオフ制度の対象となり、入居金は居住期間の利用料などを除いた全額が返金されます。施設によって、原状回復費用などを負担する場合があります。
月額利用料は、施設に入居している限り生涯支払う費用です。費用の内容としましては、家賃や食品など基本的な月額利用料の他に、レクリエーション、介護保険、医療費などが必要となります。
先が見えない費用ですので、しっかりとした資金計画が必用となります。もし貯蓄が尽き、年金だけでは支払えない場合は、家族での援助や退去などもしなくてはなりません。また退去を考えても、償却期間が過ぎた場合、返還金もなく、どうしようもならない状態となってしまいます。
ですので、とにかく慎重に検討しなくてはなりません。
月額利用料 | 家賃や食費、共用設備利用料などがあります。 こちらも施設によって内容は異なりますが、13〜25万円程度が相場かと思います。 |
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レクリエーション、水道光熱費、 生活費(理美容、新聞、電話) 等の費用 | 以外と見落としがちな費用ですが、施設によってレクリエーションの都度、それなりのお金が必要な場合や、水道光熱費が月額利用料に込みとなっている場合などがあります。 入居前にしっかりと確認する必要があります。 |
介護保険の自己負担費用 | 介護度のよって異なりますが、6千円から2万5千円程度となります。地域や介護サービス内容によっても料金は異なります。 |
医療費用 | 医療費用は人それぞれですが、老人ホームに入居する前の毎月の医療費用と同額程度とお考えください。 |