老人ホームと一言に言っても、老人ホームには様々な種類が存在します。
「老人ホームは空きがない。なかなか入居できない。」という話を聞くことがありますが、この多くは「特別養護老人ホーム(通称:特養」)を指している場合が多いと思います。
特別養護老人ホームは、社会福祉法人や地方公共団体が運営しており、民間が運営している「有料老人ホーム」との大きな違い・人気のひとつは、「費用」となります。そのため、全国で何十万人もの入居希望者(待機者)がいます。介護が今・近い時期に必要な方には、待機する時間との兼ね合いで、なかなか入居が難しいのが現状です。横浜市には、141箇所(平成25年5月1日現在)、定員13,997人の特別養護老人ホームが存在します。
有料老人ホームには大きくわけて3つのタイプが存在します。現存する多くの有料老人ホームは「介護付」と「住宅型」の2種類が主となります。
介護付有料老人ホーム | 要支援・要介護の認定を受けている人が入居できる施設 |
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住宅型有料老人ホーム | 自立から入居できる施設で、介護が必要になったら別途契約により訪問介護サービスなどを利用する施設 |
健康型有料老人ホーム | 自立している人が入居する施設で、介護が必要になった場合は、契約か解除される。 |
これまで「高齢者専用賃貸住宅(通称:高専賃[こうせんちん])などがありましたが、平成23年10月に改正法が施行され高専賃は廃止となり、現在は「サービス付き高齢者向け住宅」として、高齢者が安心して暮らせる住宅として、バリアフリーや安否確認サービスなどが提供されています。
サービス付き高齢者向け住宅 (通称:サ高住[さこうじゅう]) | 高齢者の居住の安定確保に関する法律で定められた制度で、バリアフリーや安否確認と生活相談サービスがある。 |
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シルバーハウジング グループリビング 等 | 地方公共団体などの公営住宅と日常生活支援サービスをあわせて提供する貸住宅。 |
介護保険施設には、「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」の3タイプに分かれます。
特別養護老人ホーム (通称:特養[とくよう]) | 常に介護が必要な方が入居できる施設。 横浜市には141施設、定員13,997名(平成25年5月1日現在) |
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介護老人保健施設 (通称:老健[ろうけん]) | 自宅での介護が困難な方にリハビリテーションを中心とした医療サービスを提供し、在宅復帰を目的とする施設。 横浜市には82施設、定員9,565名(平成25年5月1日現在) |
介護療養型医療施設 (通称:療養型[りょうようがた]) | 長期間の療養や介護を必要とする人のための施設で、介護の体制が整った療養病床等を有する病院または診療所。 横浜市には12施設、定員593名(平成25年5月1日現在) |
軽度、中度の認知症の方がスタッフ等の援助を受けながら、小人数で共同生活をおこなう施設です。有料老人ホームより費用が安いケースが多い施設です。
グループホーム | 認知症(軽度、中度)の方が1ユニット5〜9名で共同生活をする施設。 横浜市には287施設(平成25年5月1日現在) |
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